砂防現場見学!大源太第1号砂防堰堤取材の様子
- 2018/02/16 14:54
昨年10月に放送されました、「知ろう!学ぼう!みんなの砂防」コーナー!
ブログでも、ご紹介します。
砂防は、台風や集中豪雨などにより発生する土砂災害から人名や財産を守り、安全・安心な生活基盤を創出する事業です。
大源太川第1号砂防堰堤の工事現場レポートです。
佐藤工業(株)北陸支店 現場代理人の横川泰希さんです。
昭和14年に竣工した砂防堰堤で、現在、補強工事が行われています。
全国でも最も古いアーチ型砂防堰堤です。
アーチ型の砂防堰堤は、両岸の岩盤が硬くないとできないそうです。
私は、湯沢町土樽の出身です。
大源太には、子供のころから遊びに行っていました。
大人になっても、春の新緑と秋の紅葉の時期には必ず行っています。
大源太湖では、カヤックをしている方、また観光のお客さんも多い場所なので、
作業を進める皆さんも、どこで、誰に見られてもはずかしくない行動を心がけてるそうです。
老朽化に伴う補強工事で、一昨年は、工事をするための仮桟橋を作り、去年は仮締切工事の半分と、堰堤に流れている水を迂回させるための仮排水トンネルを右岸に掘っています。
トンネル工事は、水面より低い位置での作業と、下り勾配での作業で、とても難しい工事だそうです。
トンネルの掘方は、爆薬を使った<制御発破>が行われます。
岩盤に60個の穴をあけて、そこに、爆薬をを詰めて爆破させます。
発破のタイミングを制御することで、周辺の発破振動を抑えることができます。
発破のカウントダウンに、緊張が高まります。
<ぐわわわわーーーん>という音がして、防音壁に跳ね返ってくる音だそうです。
振動は感じませんでした。
発破の前には、サイレンとアナウンスが流れます。
安全確認がされると、背の低いロードホールダンプが砕けた岩石を運びます。
カニさんみたいでした。
トンネルの上には化粧木があります。
新しい工法での工事でも、昔からの習わしを大切にしているのが伝わってきました。
仮締切工で出る、濁った水が広がらないように、汚濁防止膜が張られています。
浮きの舌には、カーテンが川底までつづいています。
取材に行った日は、潜水士さんがいました。
おまけ 潜水士さんの抜け殻・・・。
砂防の工事って、山の中で行われていることが多いですが、
今回は観光地での工事でした。
工事現場近くには、工事の進捗状況などがパネルにわかりやすく展示されています。
雪が解けたら、見に行きますね。